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温泉や銭湯、お家のお風呂などの時間は、湯船につかって一日の疲れを癒してくれる、至福のひとときですよね。そんな多くの人から愛される温泉や銭湯、お風呂には、さらに似た言葉としてスーパー銭湯、スパ(SPA)といった施設があり、ややこしいですね。
温泉と銭湯の違いはどこにあるの?
銭湯とスーパー銭湯。似てるけど、何が違う?
スパっていう言葉も最近はよく聞くけど、はっきりとした意味はわからないな。
あれ?じゃあ、そもそも「お風呂」ってなんだっけ?
このような疑問を持ったかもしれません。今回の記事では、これらの言葉の意味をそれぞれ説明するとともに、お互いの違いを完全にわかりやすく解説していきます!それでは、さっそく見ていきましょう。
温泉とは
まず、温泉とは一体なんでしょうか。実は温泉は、温泉法という法律により明確に定義が定められているのです。
(定義)
e-Gov法令検索:温泉法(昭和二十三年法律第百二十五号)より引用
第二条 この法律で「温泉」とは、地中からゆう出する温水、鉱水及び水蒸気その他のガス(炭化水素を主成分とする天然ガスを除く。)で、別表に掲げる温度又は物質を有するものをいう。
上記のうち、「ゆう出」とは、地中から湧き出ることです。また、「別表に掲げる温度又は物質を有するもの」とは、以下のとおりです。
別表
e-Gov法令検索:温泉法(昭和二十三年法律第百二十五号)より引用
一 温 度(温泉源から採取されるときの温度とする。)
摂氏二十五度以上
二 物 質(左に掲げるもののうち、いづれか一)
物 質 名含有量(一キログラム中)
溶存物質(ガス性のものを除く。)総量一、〇〇〇ミリグラム以上
遊離炭酸(CO2)二五〇ミリグラム以上
リチウムイオン(Li・)一ミリグラム以上
ストロンチウムイオン(Sr・・)一〇ミリグラム以上
バリウムイオン(Ba・・)五ミリグラム以上
フエロ又はフエリイオン(Fe・・,Fe・・・)一〇ミリグラム以上
第一マンガンイオン(Mn・・)一〇ミリグラム以上
水素イオン(H・)一ミリグラム以上
臭素イオン(Br’)五ミリグラム以上
沃素イオン(I’)一ミリグラム以上
ふつヽヽ素イオン(F’)二ミリグラム以上
ヒドロひヽ酸イオン(HAsO4”)一・三ミリグラム以上
メタ亜ひヽ酸(HAsO2)一ミリグラム以上
総硫黄(S)〔HS’+S2O3”+H2Sに対応するもの〕一ミリグラム以上
メタほうヽヽ酸(HBO2)五ミリグラム以上
メタけいヽヽ酸(H2SiO3)五〇ミリグラム以上
重炭酸そうだヽヽヽ(NaHCO3)三四〇ミリグラム以上
ラドン(Rn)二〇(百億分の一キユリー単位)以上
ラヂウム塩(Raとして)一億分の一ミリグラム以上
つまり、法律的な観点では、温泉とは、地中から湧き出た温水等で、温泉源から採取されるときの温度が25℃以上のものや、25℃未満であっても、温泉法が定める物質がひとつでもその規定量を含んでいるもの、と解釈することができます。温泉法が定める物質や規定量については上記の別表のとおりとなります。
このように、温泉という言葉は温泉法によって厳しく定められていました。
銭湯,スーパー銭湯とは
続いて、銭湯について解説していきます。銭湯は、銭の湯と書きます。つまり、銭湯とは、お金(湯銭)を支払って入浴する湯屋(風呂屋)のことです。
銭湯についても、温泉と同様に、言葉を正しく理解するためには法律や条文の解釈が重要となります。法律用語としては、銭湯は公衆浴場のうちのひとつに当たります。
以下は、公衆浴場法という法律からの引用です。
第一条 この法律で「公衆浴場」とは、温湯、潮湯又は温泉その他を使用して、公衆を入浴させる施設をいう。
e-Gov法令検索:公衆浴場法(昭和二十三年法律第百三十九号)より引用
そしてさらに、公衆浴場は、一般公衆浴場とその他の公衆浴場に分けられます。以下は、厚生労働省による公衆浴場法概要からの引用です。
2 適用
厚生労働省:公衆浴場法概要より引用
公衆浴場法の適用を受ける公衆浴場は、一般公衆浴場とその他の公衆浴場がある。
(1) 一般公衆浴場
地域住民の日常生活において保健衛生上必要なものとして利用される施設で、物価統制令(昭和21年3月勅令第118号)によって入浴料金が統制されているいわゆる「銭湯」の他、老人福祉センター等の浴場がある。
(2) その他の公衆浴場
保養・休養を目的としたヘルスセンター・健康ランド型のもの、ゴルフ場やアスレチックジム等スポーツ施設に併設されるもの、工場等に設けられた福利厚生のための浴場、サウナ、個室付き公衆浴場、移動入浴車、エステティックサロンの泥風呂等がある。
他法令に基づき設置され衛生措置の講じられているものは公衆浴場法の適用外とされており、労働安全衛生法による作業場に設けられた浴場や労働基準法による事業附属寄宿舎、旅館業法の適用を受ける宿泊施設の浴場が該当する。また、専ら他法令、条例等に基づき運営され衛生措置の講じられている、病院や老人保健施設のデイ・ケアとして使用する浴場、国や自治体によって寝たきり老人等を対象に入浴介助を伴った入浴サービスに使用される浴場は許可の対象外となる。
なお、遊泳プールに付帯する採暖室・採暖槽は浴場ではない。また、もらい湯等は業(反復継続の意思と社会性を持って行われること)として行われていないものは対象にはならない。
上記の公衆浴場法概要にあるとおり、銭湯は一般公衆浴場に該当します。
我々が身近に感じるものとしてはスポーツ施設にある浴場、サウナなどがありますが、これはその他の公衆浴場に該当していますね。
以上から、銭湯を法律的な観点でまとめますと、銭湯とは、地域住民の日常生活において保健衛生上必要なものとして利用される施設である一般公衆浴場に該当する、物価統制令によって決められたお金(湯銭)を支払って入浴する湯屋(風呂屋)のこと、と解釈することができます。
なお、銭湯と似たものとしてスーパー銭湯という言葉があります。スーパー銭湯は、温泉や銭湯と違い、法律で明記されているわけではありません。しかし、スーパー銭湯は、公衆浴場法にある「温湯、潮湯又は温泉その他を使用して、公衆を入浴させる施設」ですから、スーパー銭湯は公衆浴場のうちのひとつに当たります。
また、スーパー銭湯は、公衆浴場法概要における一般公衆浴場の「地域住民の日常生活において保健衛生上必要なものとして利用される施設」ではないと考えられることや、通常の銭湯のように「物価統制令によって入浴料金が統制されて」いないため、スーパー銭湯はその他の公衆浴場に当たると解釈されています。
以上をまとめると、スーパー銭湯とは、地域住民の日常生活において保健衛生上必要とまではいえない、物価統制令によって入浴料金が統制されていない銭湯のこと、と言うことができると思います。
スパ(SPA)とは
スパ(SPA)は日本に限らず世界的に使用されている用語ですが、法律的な定義はありません。
グローバルな観点では、国際スパ協会(International Spa Association, ISPA)が、Spas are entities devoted to enhancing overall wellbeing through a variety of professional services that encourage the renewal of mind, body and spirit.と定義しています。これを和訳すると、「スパは、心、身体、精神の再生(回復)を促進する様々な専門的サービスを通じて、総合的な健康を増進することに専念するものである。」といったところです。
日本においては、NPO日本スパ振興協会が、スパとは、「健康と美の維持・回復・増進を目的として、温泉・水浴をベースにくつろぎと癒しの環境と様々な施術や療法などを総合的に提供する施設」としています。
風呂とは
風呂という言葉については、とても単純明快です。風呂とは、入浴をするための施設(設備)のことです。そのため、温泉(入浴するためのもの)であっても、銭湯であっても、スパにある浴場であっても、お家のお風呂であっても、入浴をするための施設であるため、全て風呂と言えます。
ただし、一般的には、温泉や銭湯、スパなどと風呂を比較する際には、風呂は家やホテルなどの(水道水による)風呂を想定することが多いと思われます。
まとめ
温泉,銭湯,スーパー銭湯,スパ(SPA),風呂についてのまとめです!
①温泉は、温泉法により定義されている。温泉とは、地中から湧き出た温水等で、温泉源から採取されるときの温度が25℃以上のものや、25℃未満であっても、温泉法が定める物質がひとつでもその規定量を含んでいるもの
②銭湯は一般公衆浴場に該当。銭湯とは、地域住民の日常生活において保健衛生上必要なものとして利用される施設である一般公衆浴場に該当する、物価統制令によって決められたお金(湯銭)を支払って入浴する湯屋(風呂屋)のこと
③スーパー銭湯はその他の公衆浴場に該当。スーパー銭湯とは、地域住民の日常生活において保健衛生上必要とまではいえない、物価統制令によって入浴料金が統制されていない銭湯のこと
④スパ(SPA)は日本を含むグローバルな用語だが、法律的な定義はない。国際スパ協会は「スパは、心、身体、精神の再生(回復)を促進する様々な専門的サービスを通じて、総合的な健康を増進することに専念するものである。」と定義。日本では、NPO日本スパ振興協会が、スパとは「健康と美の維持・回復・増進を目的として、温泉・水浴をベースにくつろぎと癒しの環境と様々な施術や療法などを総合的に提供する施設」と定義。
⑤風呂とは、入浴をするための施設(設備)のこと。温泉(入浴するためのもの)であっても、銭湯であっても、スパにある浴場であっても、お家のお風呂であっても、入浴をするための施設であるため、全て風呂と言える。ただし、一般的には、温泉や銭湯、スパなどと風呂を比較する際には、風呂は家やホテルなどの(水道水による)風呂を想定することが多い
ー今回の記事は以上です。
少しでも皆様のお役にたてたなら幸いです。ここまでご覧いただき誠にありがとうございました。
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